五百回は約束交わしたぞ

そりゃまた、なぜ?「いや、ごめん。出会い頭早々、第一声がそれじゃ、会話意味不明。主語、述語プリーズ」じゃ、もう一度言います。

モバイルバッテリーをプレゼントせんわけ?「は、ごめん。そげな約束した覚えは…。ひょっとして忘れとる?」

嘘、酷っ!夢ん中で五百回は約束交わしたぞ。「それじゃ分らんがな。つーか自分で買えよ、高くねーだろ」

凄くお家が貧しく…ほら、服やスカートも全部、ママが手編みで作ってくれた、カーテンよ?

「いや、そん割にはスマホやらPSP等、最新機種持つ上に、不要な物まで持ち合わせる感が…」違う、そんなには持っとらぬ。

とにかく、アタシは見えない何かがお告げをし、モバイルバッテリーを頂戴と言えっつーわけ。

「マジ?てか俺、とんだ役回り…」後でお金渡すから、先にプレゼント。「前払いじゃ?めっちゃ信用出来ず恐いぞ」